うそをつく女


うでに緊張感がない女が

うそをついている

もうすこしで夜の雑多に紛れ込むのを

しっているからだ

それはアサハカなうそだから

「もうそろそろ電車がなくなります」

なんて囁いている

このままじっとりした男の手をとって

「どうしましょうか・・?」と

笑っている

ぶらさがる緊張感のないうでが

どうしようもない時間をすれっからす

お願いだ

落ちるなら

堕ちることをよろこんでくれ

そして勝手に抱き合ってくれ

タクシーがきたようですから

                   



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