月をみるな
月を見るなと
あの人は言ったけれど
わけも言わずに
逝ってしまった
寂しい話をして
三日月にあやまります
夜風の自転車がいけないの
浮いた体じゃ
見上げるしかないじゃないの
仕事を休んで
過ごしている夜だから
乗っていただろう電車は銀河鉄道
星よりも
星よりも
月をみるよ
ぶらさがってみたいよ
あの人と
そこからだったら
もうひとつ月が
みえるかもしれないし
見るなだなんて
きっと言わないでしょう
(C) 2005