かぼちゃを煮る




雲が千切れている


この町にきて

そろそろひとつき

夏だったはず

海で太陽に見とれた

君が髪を切った

笑った

君がはにかんだ

泣きたくなった

秋が見えた

夜の空

満月のせいにした

カレーを作った

三日たった朝

おいしかった

もうなくなってしまった

なべを洗う

「シチューも好きなのに」

今度作ります

秋の野菜たくさん

自転車で

ペダルをぶらり

どこまでも

どこまでも

もしかして

ここは坂道

緩やかに

進む

いままで

気が付かなかった

歩いてもきがつかない夢の坂

このように時は過ぎてゆくのだ

緩やかに緩やかに

坂道を

日が照らし

影を踏み

だからそろそろ

今日かぼちゃを煮ることにしますか

                   



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